懐かしい漫画キャラを、うろ覚えで描いてみたり。雑食なイラスト練習ブログ。最近は主にぬらりひょんの孫。淡島(♀)を溺愛中。※ネタバレ注意。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
【注意書き】ぬら孫 <鯉乙・首小説>もどきです。
以前に描いた漫画の<鯉乙>の小説版みたいなものです。
ちょっと首無の独白も加えてます。
内容はほぼ同じです。
ただ単に漫画描くときの頭整理、台詞まとめみたいなものです。
それを文章っぽくしただけなので、そのくらいのクオリティです。
※表現等を練習中です。
いつか文章でもネタが発散できるといいなと思っての練習だと思って下さい。
(だって全部漫画で描くの無理だもの!!)
続きよりどうぞ
以前に描いた漫画の<鯉乙>の小説版みたいなものです。
ちょっと首無の独白も加えてます。
内容はほぼ同じです。
ただ単に漫画描くときの頭整理、台詞まとめみたいなものです。
それを文章っぽくしただけなので、そのくらいのクオリティです。
※表現等を練習中です。
いつか文章でもネタが発散できるといいなと思っての練習だと思って下さい。
(だって全部漫画で描くの無理だもの!!)
続きよりどうぞ
■鯉乙・首<鯉独白>
あれからまた百年たった。
山吹の笑顔も声も髪の匂いもまだ覚えてる。
「あなた起きてください」
呼んだ声も、触った感触も違うけれど。俺を呼ぶ声があの人であるなら。どんなに嬉しいことか。目を開けた景色に山吹の笑顔が見えるなら。
「おはようございます2代目」
目を開けた先に見えるのは、やや呆れ顔の首無。
「なんでこんな呼び方すんだよ」
「ちょっといつもと趣向を変えてみました。だってアンタ寝起き悪いでしょう?すんなり起きてくれるかと思って」
「意地が悪いな」
ため息交じりにそういうと、悲しそうで辛そうな、なんとも複雑な表情で苦笑された。
「そうですね、少し反省しています・・・」
「だからそんな顔して、皆の前に出ないでくださいね」
突然、羽織を頭から掛けられて目の前が暗くなる。せっかく起きたってのに。なんで覆われなきゃならねぇ?うっとおしく掛けられたそれをはぎとろうとして、違和感に気が付く。
(あ、俺泣いてんのか・・・・・・)
今でも、山吹の笑顔も声も思い出せるけど。それは本当に俺が好きな山吹の笑顔なのか?何度も繰り返し呼び起こした記憶の作り出した偽りじゃないのか?
忘れてはいない、決して。だけど記憶が人の都合のよいものだということも知ってる。
記憶にあるのは、ちゃんと俺の愛する山吹なのか。俺は間違えてはいないのか。
覚えているはずだ。何故なら、誰を抱きしめたって違うを感じるから。その感覚を確かめたくて。本物に触れたいと思う。会えるなら。
首無を捕まえて力いっぱい抱きしめる。
「ああもう、全然違ぇよ!もっとこう優しい声でふんわり柔らかくて、いい香りがすんだよ!ちっくしょう!!!」
「痛い痛い放せバカ!鯉伴!」
生意気にも抵抗してきやがったので、体も一緒に押さえつける。首無はしばらくじたばたと足掻いていたが、とうとう諦めて力を抜いた。暴れていたからか羞恥のせいか、顔を少し赤らめて謝罪の言葉を口にする。
「あ~~わかったから、俺が悪かったって。朝メシ冷めるぞ。」
軽い口調でのそれにやや納得がいかない俺は、無言で首無を見つめつづける。ひょいと抜け出した頭部が逃げ出すように宙に浮いた。仕方が無いので体も自由にしてやると、「先に行ってるからな!」と叫んで本当にこの部屋から逃げ出した。
その態度に不満な俺は、後で仕返しの続きをしてやろうと密かに思う。外を見ると、降り始めた雨が木々を濡らしている。今日は久しぶりに、美しく咲く山吹に会いにでもいこうか。
百年たった今も変わらずに貴女を想って。
優しい笑顔も柔らかな声も芳しい髪の匂いも。この腕に抱いた温もりさえも、まだ覚えている。
<首独白>
「忘れることができれば、楽になれるのにな、・・・なんて。俺も一緒か。」
全く同じではないけれど、大事な人を失った痛みを知っているから。どことなく放っておけない。アイツは必死に忘れないように、何度も記憶を刻みつけている。そうすればするほど余計に自分を苦しめてるんだ。辛くて見ていられない。忘れることが出来ないから。例え記憶の中の君が薄れようとも。君を失った痛みはあの時のままなんだ。和らぐことはなくて。
俺は思うんだ。記憶は薄れても、そのときの感情は残るものではないか。感じたことは、新しく上書きすることでしか乗り越えることが出来ないんじゃないかと。救えなかった人は誰かを救うまで。赦されなかった人は誰かに赦されるまで。その記憶は癒えない。
だからアイツも誰かを愛するべきだと思うんだ。愛される喜びを思い出す為にも。
以上、駄文でした(終わり方が良くわからない)
読んでくださってありがとうございます。
あれからまた百年たった。
山吹の笑顔も声も髪の匂いもまだ覚えてる。
「あなた起きてください」
呼んだ声も、触った感触も違うけれど。俺を呼ぶ声があの人であるなら。どんなに嬉しいことか。目を開けた景色に山吹の笑顔が見えるなら。
「おはようございます2代目」
目を開けた先に見えるのは、やや呆れ顔の首無。
「なんでこんな呼び方すんだよ」
「ちょっといつもと趣向を変えてみました。だってアンタ寝起き悪いでしょう?すんなり起きてくれるかと思って」
「意地が悪いな」
ため息交じりにそういうと、悲しそうで辛そうな、なんとも複雑な表情で苦笑された。
「そうですね、少し反省しています・・・」
「だからそんな顔して、皆の前に出ないでくださいね」
突然、羽織を頭から掛けられて目の前が暗くなる。せっかく起きたってのに。なんで覆われなきゃならねぇ?うっとおしく掛けられたそれをはぎとろうとして、違和感に気が付く。
(あ、俺泣いてんのか・・・・・・)
今でも、山吹の笑顔も声も思い出せるけど。それは本当に俺が好きな山吹の笑顔なのか?何度も繰り返し呼び起こした記憶の作り出した偽りじゃないのか?
忘れてはいない、決して。だけど記憶が人の都合のよいものだということも知ってる。
記憶にあるのは、ちゃんと俺の愛する山吹なのか。俺は間違えてはいないのか。
覚えているはずだ。何故なら、誰を抱きしめたって違うを感じるから。その感覚を確かめたくて。本物に触れたいと思う。会えるなら。
首無を捕まえて力いっぱい抱きしめる。
「ああもう、全然違ぇよ!もっとこう優しい声でふんわり柔らかくて、いい香りがすんだよ!ちっくしょう!!!」
「痛い痛い放せバカ!鯉伴!」
生意気にも抵抗してきやがったので、体も一緒に押さえつける。首無はしばらくじたばたと足掻いていたが、とうとう諦めて力を抜いた。暴れていたからか羞恥のせいか、顔を少し赤らめて謝罪の言葉を口にする。
「あ~~わかったから、俺が悪かったって。朝メシ冷めるぞ。」
軽い口調でのそれにやや納得がいかない俺は、無言で首無を見つめつづける。ひょいと抜け出した頭部が逃げ出すように宙に浮いた。仕方が無いので体も自由にしてやると、「先に行ってるからな!」と叫んで本当にこの部屋から逃げ出した。
その態度に不満な俺は、後で仕返しの続きをしてやろうと密かに思う。外を見ると、降り始めた雨が木々を濡らしている。今日は久しぶりに、美しく咲く山吹に会いにでもいこうか。
百年たった今も変わらずに貴女を想って。
優しい笑顔も柔らかな声も芳しい髪の匂いも。この腕に抱いた温もりさえも、まだ覚えている。
<首独白>
「忘れることができれば、楽になれるのにな、・・・なんて。俺も一緒か。」
全く同じではないけれど、大事な人を失った痛みを知っているから。どことなく放っておけない。アイツは必死に忘れないように、何度も記憶を刻みつけている。そうすればするほど余計に自分を苦しめてるんだ。辛くて見ていられない。忘れることが出来ないから。例え記憶の中の君が薄れようとも。君を失った痛みはあの時のままなんだ。和らぐことはなくて。
俺は思うんだ。記憶は薄れても、そのときの感情は残るものではないか。感じたことは、新しく上書きすることでしか乗り越えることが出来ないんじゃないかと。救えなかった人は誰かを救うまで。赦されなかった人は誰かに赦されるまで。その記憶は癒えない。
だからアイツも誰かを愛するべきだと思うんだ。愛される喜びを思い出す為にも。
以上、駄文でした(終わり方が良くわからない)
読んでくださってありがとうございます。
PR
この記事にコメントする